

猫と比べると寒さに強い犬ですが、実はトイプードルの子犬やシニア犬、持病があるワンちゃんなどは寒さに弱い傾向があり、寒さによって病気になってしまうこともあります。
そこで今回は
- トイプードルが寒さに弱い理由
- 寒がっているサイン
- 寒さ対策
についてまとめてみました。
目次
トイプードルの子犬が寒さに弱い理由

寒さに強いイメージがある犬ですが、シベリアンハスキーなど寒い地域が原産国の犬種と違い、短毛種や小型犬は寒さに弱い生き物です。トイプードルはその中でも寒さに弱い犬種の代表のひとつとされています。
ではなぜトイプードルは寒さに弱いのでしょうか。
理由は2つ考えられます。
①被毛

犬の毛の生え方には
ダメージから体を守る太くて長い毛の「オーバーコート」と保温性があり、体温調節の役目をする柔らかくふわふわした「アンダーコート」の二重構造
と
「アンダーコート」が少なく、「オーバーコート」のみ
の2種類があります。
トイプードルはアンダーコートを持たないシングルコートのため、保温性が低く、また体高も低いため地面の寒さが体に伝わりやいので寒さに弱く、寒い時期になると防寒対策を必要とします。
②体温調節機能が未発達

防寒対策を必要とするトイプードルですが、子犬は室内犬の場合は生後半年頃までは体温調節機能が未発達なため、特に温度管理が必要となってきます。
寒がっている時のサイン

こんなしぐさをしていたら

寒がっているのかそうでないのか、見分ける方法ってあるのかしら?

そうですね、このようなしぐさをしていると「寒い」と思っているかもしれませんよ。
✅震える
✅小さく丸まる
✅水の摂取量が減った
✅欲求吠えをする
小型犬や短毛種のワンちゃんは小さく丸まったり、小刻みに震えるしぐさをすることがよくあります。飼い主さんにくっついて離れなかったり、天気のいい日には日向ぼっこしてみたりしていませんか?
また、寒くなると水を飲む量が減るのは人にも見られますね。水分の摂取量が減ると、
- 脱水症状が出る
- 泌尿器系のトラブルがおこる
- 口内が乾燥するため感染症のリスクが高まる
などのトラブルがおこる可能性もあるため、フードに水分をかけたり、ウェットフードにしてみたりして水分補給を心掛けましょう。
また、意外に思われる飼い主さんもいらっしゃると思いますが、欲求吠えをするというのも寒さを感じているサインなのです。飼い主さんに寒さを知らせているのではないでしょうか。
寒さで病気になることも


子犬が冬を快適に過ごすには?

犬にとっての快適な温度は20℃前後、寒がりなトイプードルの場合は20℃~25℃とも言われています。
また、空気は温まると上へ移動する性質があります。したがって、犬が生活する床などは温度が低いため寒さを感じやすくなります。
飼い主さんが家にいる時は寒さの心配なく過ごせますが、夜間や留守番の時に子犬を寒さから守るにはどのような対策をとればよいのでしょうか。
対策①暖房器具


ストーブ
エアコン
カイロ
湯たんぽ
こたつ
犬は温度に鈍感なため、やけどや熱中症に注意が必要です。
一番手っ取り早いのはストーブが一番暖かさを感じると思いますし、何処のお宅にも間違いなくあるので簡単な方法ですが、やはり火事が怖いですよね。留守中に余暇ならぬ事態で火事になり、中にいたワンちゃんが犠牲になんて可哀そうな事故もありますのでとても注意が必要です。
やはり、おススメとしてはエアコンが一番安全性も高く保温能力にも優れているので絶対的な存在ですね。電気代は確かにバカになりませんが、冬のシーズンだけいつもより1万円高いという風に思っておけばビックリすることはないですし、今は昔と違って気密性の高い家が増えているので、温度を一定に保っていれば電気代もそんなにかからない報告もあります。
何よりもワンちゃんの体調を一番に考えることが重要ですので対策はできる限りやっておきましょう。
対策②洋服
人も寒くなるとカーディガンなど羽織るものや厚手のものを着ます。犬にも同じように厚手の洋服に換えたりして対策をしてみましょう。
フリース素材などの洋服は保温効果が高いので冬用に用意しておくといいでしょう。
対策③ベッド・ケージカバー
ベッドも冬仕様にしましょう。肌触りが良く保温性のある素材でできたベッドならきっと暖かく過ごせるでしょう。フリースの毛布などをプラスするのもいいかもしれません。
ケージカバーはケージをそのまま覆うことで保温性が期待できますし、ワンちゃんの視界を遮ることもできるのでリラックスして過ごすこともできますね。
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対策④体を温める食べ物
一度体が冷え切ってしまうと、なかなか温まりませんよね。
こんな時は体の外からだけでなく内側から温める食べ物を活用しましょう。
根菜類
✅かぼちゃ
✅人参
✅さつまいも
などの根菜類は夏野菜よりも水分が少ないため体を冷やさないと言われています。
また
✅ビタミンやミネラルが豊富
✅血行促進や体内の循環を良くする効果がある
とされています。

かぼちゃやさつまいもは甘味もありますし、手作りおやつにも使われますね。
羊肉(ラム肉)
体を温める効果が高いのが羊肉です。冷えによる体力低下や足腰の痛みにもいいと言われていますが、ラム肉(子羊肉)と違いマトン肉(正羊肉)は脂肪分が多いため摂りすぎると太ってしまう可能性があるので注意が必要です。

ラム肉は脂肪分が少なく20%程度のタンパク質を含みますが、マトン肉は脂肪分が多くタンパク質は12~15%程度しか含まれていません。
ひじき
✅カルシウム
✅鉄分
✅カリウム
✅食物繊維
✅ヨウ素、
✅血行
✅水分の代謝
をスムーズにする効果があります。
ひじきには発がんリスクが指摘されている無機ヒ素を多く含みますが、無機ヒ素は水に溶けだす性質がありますので20~40分程度の水戻し、水洗いや湯でこぼしでリスクを減らしましょう。
参照:https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/gyokai/g_kenko/busitu/pdf/chousa.pdf
納豆
東洋医学では納豆は体を温める働きがあると言われています。フードのトッピングやおやつとして与えてみましょう。
✅腎臓や心臓を患っている
✅血栓予防剤や鉄を含む薬を飲んでいる
ワンちゃんには与えてはいけません
サプリ
犬用サプリもたくさん出ていますが、こんなサプリもあります。手軽にサプリを利用してみてはいかがでしょう。
まとめ
シングルコートのトイプードルの子犬は特に寒がりのようですね。
しかし、
- 寒がっているサインを見逃さない
- 安全に暖房器具を利用する
- 体の外からではなく中から体を温める
など、ちょっとの工夫で愛犬を寒さから守ることが出来ます。
昨今の気候変動や異常気象で、今までは温暖だった地域でも今後寒くなっていくことも考えられます。いざという時のために安全にそして快適に過ごせる対策を考えてみてはいかがでしょうか。