トイ プードルがヘルニアになった!原因はダックスと同じ!?

A子
うちのダックスがヘルニアになってしまったの
B子
大丈夫?やっぱりダックスってヘルニアになりやすいんだね。うちはプードルだから大丈夫だね。
A子
そんことないみたいだよ。最近はヘルニアになるプードルも多いみたいだからB子さんも気を付けないと
B子
・・・

犬の椎間板ヘルニアといえばダックスフントコーギー、ビーグル、フレンチブルドッグなど胴が長かったり、丸く寸胴で特徴的な体つきの犬種を思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし、椎間板ヘルニアはこれらの犬種だけがかかりやすい病気ではありません。最近はプードルも多くなってきているようです。

今回は、

  • 椎間板ヘルニアとはどういう病気なのか
  • どんな治療法があるのか
  • 予防は出来るのか

などをまとめてみました。

 

どんな病気なの?

 

では、椎間板ヘルニアとはどんな病気なのでしょうか。

原因と症状

椎間板ヘルニアには頸部のヘルニアと腰部のヘルニアがありますが、今回は腰部のヘルニアについて書いていきます。

原因

ヘルニアとは、体内の組織が本来の場所から飛び出してしまった状態を指します。

背骨には衝撃を吸収する役割をもつクッションとなる「椎間板」といわれる部分があり、そこに何らかの衝撃や老化による劣化や変性が起こり、背骨の中にある脊髄を圧迫する病気です。

脊髄が障害を受けることで、痛みや足の麻痺などさまざまな神経症状を引き起こします。

正常な背骨と椎間板の状態と椎間板ヘルニアを起こした状態
引用:https://www.axa-direct.co.jp/pet/pet-ms/detail/7040/

ではなぜダックスやコーギーなどが多く発症するのでしょうか。

これらの犬種は「軟骨異栄養性犬種」と呼ばれ、特徴的な骨格を作り出すために軟骨の遺伝子に異常のある個体からつくられたため、椎間板が他の犬種に比べて衝撃に弱くなってしまっているのです。

軟骨異栄養性の犬種は、生後6ヶ月~2歳頃までの骨の成長期の段階から椎間板の変性が始まり、2~7歳頃までの若年齢期に椎間板ヘルニア発症のピークを迎える傾向にあります。

ダックスやコーギーなどは胴が長い訳ではなく、 軟骨の形成不全によって、四肢が短いため胴が長く見えるだけで、「 (ダックスやコーギーは)胴が長いため椎間板ヘルニアになりやすい」と言うのは誤りなのです。

軟骨の形成不全は、四肢以外にも背骨にも起きていて、それが原因で背骨を構成する椎骨および椎間板にも異常をきたし、特に衝撃を受けやすい椎間板に無理な負担がかかるため、椎間板ヘルニアが誘発されると考えられています。

実は、この「軟骨異栄養性犬種」には皆さんの愛犬であるトイプードルも含まれているそうです。ですからダックスやコーギーほどではありませんが、椎間板ヘルニアがプードルにも多くなってきているという原因なのではないでしょうか。

補足

椎間板ヘルニアには、椎間板物質の種類によってハンセン1型(髄核脱出型)とハンセン2型(線維輪膨隆・突出型)の2つのタイプがあり、軟骨形成異常犬種が発症しやすい軟性椎間板ヘルニアはハンセン1型に分類されています。 

症状

ヘルニアが発生する場所や脊髄への圧迫の程度によって症状は違います。痛みだけで麻痺の症状がみられない「グレード1」から麻痺や排尿障害などの症状がある「グレード5」まであります。

グレード                 症状   回復率(%)
内科的治療 外科的治療
  1 神経学的異常なし 歩けるが、触ると痛がる。  90  90
  2 後足の不完全麻痺 自力歩行可 歩けるがふらつく。排泄はできる。ナックリング。
  3 自力歩行不可 後ろ足を動かすことは出来るが立てない。自力で排泄はできる。  50  90
  4 後足の完全麻痺 深部痛覚あり 完全麻痺だが深部痛覚あり。自力排泄はできない。失禁。
  5 深部痛覚なし 歩行不能な完全麻痺で深部痛覚もない。自力排泄できない。 早急な診断と外科処置が必要。    深部痛覚消失後 12時間以内で50%、48時間以内では40%、48時間以降は6%。

 

注意

椎間板ヘルニアの3~6%程度に発症すると言われ、障害が起きた場所から頭部にかけて急速に神経が壊死していき、最終的に呼吸困難などが起き、早ければ数日、遅くても7日程度で死に至る「進行性脊髄軟化症」という大変恐ろしい病気もあります

この「進行性脊髄軟化症」は致死率がほぼ100%といわれており、MRI検査をしなければわからないと言わています。

 

治療法

ではどのように治療していくのでしょうか。

症状の度合いにより

  • 内科的治療
  • 外科的治療

と、大きく分けて2つあります。

内科的治療

ケージレスト

ケージレストとは、文字通り「ケージ内での安静」を意味します。

発症後1週間の急性期は、炎症で患部の腫れと圧迫によって強い痛みがあるので、ステロイドなどの消炎剤の服用と同時に脊髄に負担がかからないよう、トイレと食事以外は極力歩かせないようにします。

軽度の場合、数日で痛みが取れることもあるため、犬が元気になり、ケージ内を動き回りはじめますが、その場合でも、1週間程度はなるべく動かないようにしてください。

また、寝床もあまりやわらかいベッドだと、体が沈み込み過ぎるし、かと言って、硬すぎても、体重をもろに受けてしまうので、これも良くありません。 寝返りがしやすい硬さのが適しているでしょう。

薬物治療(グレード別)

  • 痛みだけの場合(グレード1)

痛みだけの場合は基本的には非ステロイド性消炎鎮痛薬やステロイド(メチルプレゾニゾロン)が使用されることが多いです。ケージレストと投薬での治療が中心となります。

  • 軽度の麻痺がある場合(グレード2~3)

麻痺が出ている場合にはプレドニゾロンなどのステロイドで症状が軽減されることがあります。投薬治療で十分に回復しない場合には脊髄への圧迫が進行している場合が多く、手術を行うこともあります。

  • 重度の麻痺がある場合(グレード4~5)

ステロイドで回復できることもありますが、ほとんどの場合手術が必要となります。

友人のダックスの女の子は3歳の頃、ヘルニアの再発でグレード4と診断されました。徐々に元気がなくなってきたため、進行性脊髄軟化症の疑いもあり大学病院でMRI検査と手術の予定でした。しかし、検査前日から麻痺に改善が見られたため検査と手術を回避することができました。その後の投薬とレーザー治療により、数か月後には発症以前と同じように走れるまでに回復しました。その後も月に一度レーザー治療を続け、13歳で寿命を迎えるまで一度も再発することはなかったそうです。

外科的治療

  • 内科的治療で改善がみられない
  • 不完全麻痺だが自力歩行ができない
  • 完全麻痺
  • 深部痛覚がない
  • 再発した

などの場合に外科的治療(手術)となるようです。

レントゲンやCT、MRI検査でヘルニアを起こしている部位を特定し、脊髄の圧迫を取り除く処置を行いますが、手術をしても歩けるようにならない場合もあります。

手術の費用は、25~50万円が相場のようです。 出来るだけ高度な医療を持った動物病院を選んだ方がいいでしょう。

そのほかの治療やリハビリ

ここに挙げた内科的・外科的治療以外にも

  • お灸
  • 鍼(はり)
  • マッサージ
  • 屈伸運動
  • 水泳
  • カートトレーニング
  • 半導体レーザー治療
  • 超音波療法、低周波療法、電気刺激

などもあります。

また、内科的・外科的治療の他に最先端の治療法で、より効果的に症状の改善が期待できる「細胞治療」と呼ばれる再生医療(再生治療)もあります。

ヘルニアには自分の細胞を使う自家幹細胞療法、他のワンちゃんやネコちゃんの細胞を使う他家幹細胞療法を行います。

友人のダックスの男の子は12歳でヘルニアグレード2を発症しましたが、かかりつけの病院では再生医療も行っているため、その日のうちに他家幹細胞療法を受けることが出来ました。週2回計4回の治療を終える頃には小走りをできるまでになりました。

 

手軽にできる2つの予防方法

ヘルニアは予防できるのでしょうか。それには生活環境の見直しが必要になってきます。

出来るだけ避けた方がよいこと6選

  1. 正しい抱き方をする
  2. ソファや階段、高い所からのジャンプをさせない
  3. フローリングは滑りやすいので気を付ける(足回りの毛は伸びすぎないように)
  4. おもちゃやボール、フリスビーなどのジャンピングキャッチはさせない
  5. 後ろ足で立つようなことはさせない
  6. 肥満にさせない
肥満も椎間板ヘルニアの発症の原因となるので注意が必要です。肥満にならないよう食事や体重管理を心がけましょう。
ではここで正しい抱き方をおさらいしてみましょう。
わかりやすい動画がありますので参考にしてみてください。

 

サプリメントを利用してみる

友人のダックスは高齢でのヘルニア発症だったのですが、ステロイドなどの投薬はなく、再生医療とサプリメントのみでの治療となったそうです。

以下がそのサプリメントです。

アンチノール

アンチノールは

  • 神経・認知機能
  • 関節、皮膚・被毛
  • 心血管
  • 腎臓

の健康維持に役立ちます。

また、天然素材100%でできているため、安心して与えることができます。

犬猫用サプリメント アンチノール

 

筋トレわんわん

高齢で発症したため、うまく歩けない時期が長くなると筋力が落ちてしまい、ますます歩くのが困難になってしまいます。そのサポートをしてくれるおやつのサプリメントです。

トレわんわん

どちらも動物病院で購入できます。

 

まとめ

  • 軟骨異栄養性種の犬種はヘルニアになりやすい
  • 症状のグレードにより治療方法が異なる
  • 急性脊髄軟化症の場合もある
  • 手術をしても歩けるようにならない場合もある
  • 動物病院によってはの再生医療を受けることも可能
  • 生活環境の見直し

最先端の医療を受けることができるようになりましたが、椎間板ヘルニアはその後の回復に差が出るため「時間との勝負」ということもあります。

愛犬がいつまでも元気で自分の足で歩けるよう、生活環境の見直しをしてみませんか?

 

 

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