トイプードルの女の子、コロコロ元気いっぱい遊んでその愛くるしい姿に、癒される日々を送っていたのに、わずか数か月後、突然こんな経験したことありませんか?


女の子を迎え入れると、必ずやってくるのがヒート(生理)です!
もしかしたら、ヒートによる症状で出血したり、警戒心が強くなったりしているのかもしれません。
ヒートについて知っていないと、突然の出来事にビックリしてしまいますよね。
ヒート期間は、ワンちゃんの体に大きなストレスを感じる時でもあり、妊娠に関わるとても重要な期間です。飼い主さんには、大切な愛犬の体と新たな命を授かる大きな責任を担っています。
そこで今回の記事では、
✅ヒートとは何か
✅ヒート中の症状
✅ヒート中の注意点
について解説していきます。
ヒートについてきちんと理解することで、
愛犬の精神的ストレスを和らげて、愛犬の体や大切な命を守ることができるでしょう。
ぜひ、最後までお付き合いください。
目次
ワンちゃんのヒートってなに?

ワンちゃんのヒートとは発情期のことで、ワンちゃんの生理の正式な呼び方です。ただし、人間の生理とはメカニズムが異なりますので、ヒートについて正しく理解しておきましょう。
周期と期間
(引用:https://wanchan.jp/osusume/detail/1478)

【発情前期】
排卵の準備・交尾の準備期間です。陰部が3倍ぐらい腫れて出血がはじまります。
【発情期】
オスを受け入れ交尾する期間です。出血は徐々に少なくなっていきます。
【発情後期】
出血は止まりオスを受け入れなくなります。もし妊娠していれば約2か月後に出産し、妊娠していない場合は、偽妊娠になるワンちゃんもいます。
妊娠していないのに妊娠したような症状が出ることです。想像妊娠とも言います。
母性本能によって、ぬいぐるみを赤ちゃんと思い可愛がり飼い主さんが近づくと我が子を守ろうと吠えたりすることがあります。
ワンちゃんも飼い主さんもストレスを感じピリピリするかもしれませんが、体の異常ではなくヒート期間が過ぎれば自然と治まりますので、そっと温かく見守ってあげたいですね。
※妊娠の可能性がある場合はこちらの記事を参考にしてください。


ワンちゃんのヒートは年に1~2回、そして1回あたり通常1週間~3週間ほど続くんですよ。


もし1か月を過ぎても出血が止まる気配がない場合は、子宮や膀胱などの病気が原因の可能性もあります。動物病院で診察してもらいましょう。
初めてのヒートはいつから?



ワンちゃんには閉経がありません。そのため、周期の長さや出血量は変化しますが高齢になってもヒートは起こります。
ヒート中の症状は?

ヒートが始まると、ワンちゃんに以下のような症状が表れることがあります。
- 陰部の腫れ
- 落ち着きがなくなる
- 体を物にこすりつけマウンティングする
- 水をたくさん飲み、排尿が増える
- 食欲がなくなる
- 嘔吐
- 陰部を舐める回数が増える

ただし、この症状と似た子宮の病気もありますので、あまりにもひどい時やお腹を痛そうにしている時は病院で診察してもらいましょう。
ヒート中の3つの注意点
普段行っていることも「ヒート中も、いつも通り行っても大丈夫だろうか?」って迷うことありませんか?
今回は、多くの飼い主さんが迷う、3つの疑問と注意点をご紹介します。
- 散歩について
- シャンプー・お風呂について
- 施設の利用について
順番に詳しくみていきましょう。
1.散歩


ただし、ヒート中のワンちゃんはオスからすると、とっても魅力的な存在です。その為、トラブルが生じる可能性も念頭におき決定する必要があります。
★★散歩の注意点★★
ヒート中のフェロモンは2キロ離れたところにいるオスのワンちゃんも感知できるようです。その匂いをかぎ分け興奮したワンちゃんが近づいてきますので注意が必要です。
お散歩中に起きた経験談をご紹介します。



ですから、散歩そのものは悪いものではありませんが、他の様々な点を考慮して散歩に行くかどうかを決める必要があります。
以下は飼い主さんたちがヒート期間中に調整していることです。
- なるべく家の中で運動させ散歩は控える
- 犬に遭遇しない時間帯やルートを選ぶ
- 外に出るときは絶対に目を離さないようにする
2.シャンプー・お風呂


★★シャンプー・お風呂の注意点★★
- 様子を観察しながら行う
ヒート中はデリケートになっています。普段は何気ないことでも、この期間はストレスを感じたり嫌がることもありますので、ワンちゃんの様子を見て行うようにしましょう。
- 時間や回数を少なくする
ヒート中は免疫力が落ちていることがあります。ワンちゃんを疲れさせないためにも、シャンプーの時間や回数を少なめにすると安心ですね。
3.施設の利用


★★施設利用時の注意点★★
ヒート中のワンちゃんはお断りしている施設が多いですが、受け入れているところもあります。どうしても預ける必要がある場合は、施設に問い合わせてみてくださいね。
しかし、ヒート中のワンちゃんを受け入れてくれたとしても、たくさんのワンちゃんがいる場所では100%安全を確保できるとは言い切れません。

と言われる飼い主さんもおられます。
もし望んでいないのに妊娠してしまったら大変ですので、なるべくヒート中の施設の利用は避けたいですが、「どうしても」という時は、各施設での対応やルールをしっかり確認し預けましょう。
避妊の選択肢も考えよう



- 乳腺腫瘍、卵巣腫瘍、子宮蓄膿症などの病気を防ぐことができる
- 望まない妊娠を避けられる
- 愛犬の発情・偽妊娠によるストレスを取り除いてあげられる
- 散歩やお出かけの際に、気を遣うことから解放される
- 散歩やドックランなど、ヒートを気にせず遊ばせてあげることができる。
- 全身麻酔による危険
- 卵巣や子宮を取り除くことにより基礎代謝が減り肥満になりやすい
- 赤ちゃんが欲しいと気が変わっても一生作ることはできなくなる
- 体のメカニズムの変化により、病気を発症することも稀にある
避妊手術にはメリットばかりではなく、デメリットもあります。ワンちゃんにとって何が一番良いのかよく検討して決めたいですね。
ヒート中のケアグッズ
(引用:https://www.rakuten-insurance.co.jp/pet/column/pet-dog_heat.html)

と思っておられる方も多いと思います。
それで、ヒート中のケアグッズをご紹介します。
おむつ
オムツは、履いたままおしっこをしてしまっても安心・快適です。洗濯する必要がないので時間と手間が省けます。忙しい飼い主さんには助かりますね。
マナーパンツ

オムツだと、かじったりしてボロボロにしてしまうワンちゃんにもマナーパンツだと快適・安心です。そして、繰り返し洗って使えるので経済的!
そして、カラーやデザインが選べることはおススメポイントです。これならヒート中も可愛くしてあげられそうですね!
ペットシーツ・マット
マナーパンツやオムツを嫌がるワンちゃんや、出血のすくないワンちゃんには、行動範囲を決めてペットシーツをひいたり、汚したくない場所にだけベットシーツを活用することができます。
ペットシーツのメリットは汚れたらすぐ取り換えることができ便利ですし、オムツやパンツによる蒸れの心配もありません。ワンちゃんもオムツやパンツのストレスから解放されて快適に過ごすことができそうですね。
まとめ

人間の生理とは異なり、
ヒートとは妊娠のための発情期でワンちゃんは心身ともにとてもデリケートになっています。
大切なワンちゃんが、この期間を少しでも安心し快適に過ごせるよう工夫し優しく見守ってあげたいですね。
そして、外出する時には決して油断しないことも大切です。マナーを守り他のワンちゃんのことにも気を配りトラブルになりそうな状況はなるべく避ける選択をしていきたいですね。
もし出産を考えていないのであれば、早めに避妊手術を検討するのもワンちゃんの精神的ストレスを和らげて体を守る一つの方法です。
これからも上手にヒートと向き合い、大切なワンちゃんを優しく見守ってあげてくださいね。